昨日の負け犬が恋愛を語る。
新しいドラマの再放送だった。
「恋愛ニート」
世相を反映してか、
「結婚できない」男と女が登場するドラマが
ここ数年で増えてきたけれど、
今期からは「恋ができない」男と女が、
いよいよ「主役」。
20数年前ならば、
婚外恋愛に悩む男女が主役だったのに。。。
「負け犬」と呼ばれていた頃がある。
その言葉が使われた本。
出版された年、わたしは別れの後始末に多忙だった。
「恋ができない男と女」と比べると、
わたし達「負け犬」は、自分でも笑える程「方向性が定まらない努力」は
していた感がある。
「恋はできていた」のであるから。
「あの人」に「1日付で昇進しちゃった」と言ったら、
「おめでとう」と言って、右手で力度よく握手をされた。
中間管理職の仲間入りだ。
あの人が、わたしと同い年の時と、給与も大差がなかった。
違う所と言えば、わたしは「未だ、独り身だ」ということ。
なんかこれって、「間違っているかもしれない」と、
妙な焦りを覚えた記憶が残る。
わたしは仕事に「昇進」や「やりがい」は、
実のところ、あまり求めてはいなかったから。
「昇給」は嬉しい。
けれど、「昇進」には魅力はない。
性質が「真面目な」だけなのだから。
あの人の「握手」に、女として「ヤバいかもしれない」と思った。
焦燥感が生まれた事は確かだ。
結婚できないというジレンマ。
だったら独りで生きる、という勇気もない。
ジレンマの恐怖から逃れるために、恋に落ちる。
だから、結婚ができない。
完全に悪循環だ。
あれこれと、考える能力を身につけるより先に、
「結婚とはすべき事である」
と、確信できる。
昔のとおり、クリスマスケーキが安売りされるより前に、
少々「疑問や不安」があったとしても、
その疑問や不安を解決しようとする、能力と経験が無いうちに、結婚するのが
本当は、幸せなのかもしれないと、つくづく思うのだ。
精神的には未熟でも、身体的には体力も卵の若さも、
24歳には、どんなに頑張っても、負けるのだから。
35歳を過ぎてからの「結婚」は、考え方を少し変えてみないと、
かなり苦しいものになることは確実だ。
振り返ることも、先を見ることも、どちらもリスクが大きい。
夢や希望はきっと叶う。
恋に恋することが、傍目から見ても奇妙に見えないのは、
20代半ばまでで、夢や希望もそうだと思う。
35歳を過ぎて、恋に恋する状態であるならば、
それは、成長が著しく遅いといっても可笑しくは無い。
結婚という制度。今でも「家と家」との縁が生れるということ。
これを侮ってはならない。
周囲の干渉を避ける術はなく、
あえて言うのなら、出来るかぎり物理的に距離を置くが最高の答え。
二人でひっそりと暮らすのが一番だ。
幸いにも、わたしは結婚した。
自分の体内は、見かけと違い、
年相応に老化していることを知っているから、
夫婦二人でひっそりと暮らすことを、上手にやっている。
35歳を過ぎたなら。
「何かが欲しい」という欲は、捨てる勇気が必要だ。
「夢や希望」も、そろそろ「現実という名の工程表」と
照らし合わせ計画ができなければならない年齢だ。
美しさ。
精神的な豊かさ。
経済的な安定。
これらの欲あっても良い。
けれど「子供が欲しい」は、
欲として持つことはオススメしない。
「希望」の中のリストに入れるとしても、
決してしてはならない約束事がある。
「もしも、何歳の時に、産んでおけば」
「もしも、あの人の子を、産んでおけば」
架空で、想像上の産物は封印しておかないと、
負のスパイラルの始まりが待っているだけなのだ。
24歳の体と、35歳の体。
見た目は維持できても、
中身は完全に酸化が進んでいるから。
出来たら出来たで、それは「運が良い」だけだ。
医学の進歩にひたすら感謝すること。
それよりも、
セックスは楽しむものだ。
そんな風に考えれば、
結婚ということも、案外、楽しいものだ。
35歳。
あと、何年「楽しんでセックスできますか?」
そう考えたら、
夫婦二人でいるということも、
ずっと新鮮で、楽しい。
そろそろ、夫も中年の域の半ばを過ぎたけれど、
回数が減ったとしても、
わたしのことを「ママ」とは言わない。
24歳。
24歳の妻の夫は、
「パパ」という存在になった時、まだ「旬の男」なのだ。
独占したいのならば、女も努力が必要だ。
そんなことを、女友達と盛り上がった。
帰宅して、鏡を見る。
「まだまだ、わたしも捨てたもんじゃない」
と、自己満足に浸り、今日もシートパックをしてみた。
今を生きる40代は美しい人が増えた。
「年相応に見える」が、
「恥ずかしい」と思うほどに。
「負け犬」と自虐的に自分を慰めていた働き者の頃。
「おひとり様のハシリだよね」と言われる本当は淋しかった自分。
「婚活」をして丸3年で入籍した自分。
そして、
「一つの家族」を苦しめた自分。
どれも、これも、結局は人生のスパイスみたいなもの。
結婚しても、独り身でいても、子供がいても、子供を持たなくても、
「恋はしたほうが絶対に良い」
と、言える。
人は「強欲」に出来ているから。
あとは、折り合いをつけて行くしかないのだから。
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